イオンモールは中国で初の接客ロールプレイングコンテスト全国大会を開く。〝おもてなしの接客サービス〟で中国での事業拡大を加速する。
イオンモールは現在、中国で１２のＳＣを運営している。今回のロープレ全国大会はそのＳＣ２２００店の従業員３万人が対象。一部を除き９月から各施設で予選を行い、１２月７日にイオンモール北京豊台で各施設の代表を集める。１５年に北京・天津エリアの施設で実施していたものを全国に広げた。
同社は中国で積極的に事業拡大を進めており、食やキッズ関連を充実した店揃え、大きな駐車場を設けるといった施設づくり、清潔さを保つ運営などで、後発ながら競争優位性を確保しようとしてきた。多くの施設で順調に集客しており、来期の黒字化を見込むとともに、決まっているだけでも７施設と今後も積極出店を継続する。
しかし、中国では年間３００のＳＣが開業するという状況にあり、店揃えや施設面では追随されることも想定される。そこで、おもてなしで顧客との良好な関係を築く接客サービスを次の差別化策として打ち出し、ロープレ全国大会を開くことにした。中国ではなじみのない取り組みだが、先行して６月に予選を行ったイオンモール武漢経開では参加者が意欲的だったことなどから手応えを得ている。
