イオンのランドセル販売 ウェブと小型店で伸ばす

2020/08/12 06:29 更新


 イオンは、21年入学向けランドセルの売り上げを伸ばすことになりそうだ。ランドセル購入は、離れて住む祖父母を含めた家族のイベントとして定着したが、新型コロナウイルスの影響で今年のお盆はそれもままならない。買い方が大きく変わるなか、ウェブを組み合わせるとともに、生活圏に多数の店舗を持つ特徴が生かされている。

 同社はこの間、翌年の入学向けを前年の3月から販売するなどランドセル販売の早期化に対応してきた。祖父母を含めた家族一緒に選ぶ買い方が定着、その家族が集まるゴールデンウィークにはしっかりと見せる必要があるためだ。しかし今年は緊急事態宣言下にあり、5月までは前年の半数の実績だったという。それが、緊急事態宣言が解除されて以降、一気に伸び、現在は前年同期比20%増。ウェブ経由が2.5倍になっているためで、ピークの8月だけでなく、年間の見通しでも「シェアは高まりそう」(イオンリテール)と自信を深めている。

 背負って試したあとはウェブサイトでの購入を勧めるなど、売り場にいる時間を短くする対応が利いている。品揃えの限られる小型店が、ウェブや予約販売の窓口になることで好調という。例年なら7月上旬までの予約販売を、9月下旬まで伸ばして今後も取り込む構えだ。

感染防止対策をとる店頭


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