ジーフット 広域型SC向けを新業態に刷新へ

2019/06/19 06:30 更新


 イオングループのシューズ専門店のジーフットは、広域型SC向け業態をライフスタイル型に刷新する。既に一部で実験を開始しており、2年後には本格展開に入る。

 同社は広域型SCに「アスビー」、GMS(総合小売業)に「グリーンボックス」などと出店先に合わせて業態を分けてきたものの、いずれも専門大店化。グループのイオンモールなどに出店することが多い中で、専門店ゾーンにあるアスビー、核店舗のGMSにあるグリーンボックスとが館内で同質化していた。

 広域型SCではECの定着に対応、リアルの魅力の打ち出しが問われるようにもなっている。これらが収益性の低下につながっており、「アスビーでは勝てない」(木下尚久社長)とみて、広域型SC向け業態を刷新することにした。

 アスビーの名称のままで刷新するかは検討中だが、アスレジャーやアウトドアを切り口に、シューズは軸としつつ関連する商材を組み合わせる新たな業態として立ち上げることにしている。その後、別な切り口の業態も開発、ゆくゆくは広域型SCにはジーフットの「四つか五つの業態がちりばめられている」状態を目指す。

 14日にオープンしたアスビーイオンモール大阪ドームシティ店で一部スタートした実験を今後本格化し、業態の確立を目指す。

 一方、グリーンボックスについては「強い専門大店を目指す」とし、規模のメリットを生かしたオリジナルを育成するとともに、行き過ぎた効率化を改め、接客販売のできる環境を整える。

 同社は19年2月期連結で、売上高が950億円、営業利益3億円と、実質減収大幅減益だった。社長が交代し、業績の立て直しを進めている。

アスビーイオンモール大阪ドームシティ店では一部実験を開始した


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