アダストリア 「ニコアンド」上海大型店で淮海グループと戦略提携

2019/06/06 15:01 更新


 【上海=疋田優】アダストリアは、ライフスタイル業態「ニコアンド」の上海出店にあたり、中国・淮海グループと提携した。6日に上海で両社代表が調印式を行った。

 今秋にニコアンド初の上海大型旗艦店を新天地エリアにオープンする。調印式の冒頭、あいさつに立った福田三千男アダストリア会長兼社長は「上海は世界最先端の経済と文化発信の都市。オリンピックを控えた東京には、世界中の人が集まり、ストリートカルチャーが盛り上がっている。上海旗艦店を通じて東京のストリートを提供していきたい」と話した。

 孫忠明淮海グループ董事長は「ニコアンドのファッションライフスタイル提案が淮海中路に必ず新しい風を吹かせ、新しい若い客層を呼び、街の新たな発展をもたらす」とした。

 店舗は路面店で3層、売り場面積3500平方メートル。1階にレディス・カフェ・生活雑貨、2階はメンズと家具、3階にレストランが入る予定。上海に駐在してニコアンドの定着・拡大を進める北村嘉輝取締役営業統括本部長は「中国は世界中のブランド・小売りが集まって競争が激しいが、当社の成長には重要市場。他ブランドと差別化して挑戦するため、ニコアンドでの展開を決めた。衣食住以上の提案を行い、ワクワクを届けたい」と意気込みを見せた。

 上海淮海商業(孫忠明董事長)は96年設立。商業施設運営、食品流通、飲食及びサービス業を中心に事業展開する国有企業。商業、文化とともに、グローバルブランドを誘致して、淮海ブランドの価値を高めている。近年ではユニクロ上海旗艦店やアディダスブランドセンター上海を誘致した。



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