アキレスは18日、20年春夏から国内におけるシューズ総販売代理店を務める米ランニングブランド「ブルックス」で、新たな販売戦略を発表した。ブルックスの高い機能性を消費者に分かりやすく伝え、商品選択をしやすくするよう「旗艦モデル」の設定など四つの柱を設定。20年春夏にはレース用トップモデルも出す。
スポーツ量販店や専門店、百貨店などへ卸売りし、22年には700店で20万足を販売、国内売上高30億円(小売りベース)を目指す。
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新戦略では、①柔らかくへたりにくい軽量EVA(エチレンビニルアセテート)ミッドソールを使った「ゴースト12」と、ソール上のかかと部内外に配したEVAスタビライザーで理想的な足運びを促せる「アドレナリンGTS20」を旗艦モデルとして販売②これまで国内展開のなかった1万円前後の割安モデルをスポーツ量販向けに販売③レース用トップモデルを20年春夏にテスト販売し、秋冬に本格投入④トレイルランニングモデルの再投入と著名アスリートとの契約――を進める。初年度は450店で8万5000足、2年目は600店で11万足の販売を見込む。
同社はこのほど、ブルックスの独占輸入販売権を持つ伊藤忠商事と、同ブランドの日本国内におけるシューズの総販売代理店契約を締結。17年に発売したオリジナルのリカバリー型シューズ「メディフォーム」とともに、ブルックスを拡販し、ランニングシューズ市場を本格的に開拓する。
1914年に誕生したブルックスは、2000年からランニングシューズ事業を本格化。2010年からは米ランニングシューズ専門店における大人用シューズカテゴリーで1位のシェアを守る。世界50カ国以上で販売し、売上高は約800億円。