エースグループの中核子会社でバッグ・ラゲージのOEM(相手先ブランドによる生産)のエースラゲージ(大阪、加来剛社長)は、強化段ボール製品の企画・製造の新規事業やオリジナルブランドの立ち上げを通して体質強化を進めている。事業の幅を広げることで企業の対応力を上げるのと同時に、エースグループ全体への貢献度を高めていく狙いだ。
(高塩夏彦)
エースラゲージは1960年の創業以来、グループ親会社のエースの製品を中心にバッグ・ラゲージのOEM事業を主力としてきた。71年に操業開始した赤平工場(北海道赤平市)は量産のハードタイプのスーツケースを一貫生産できる国内唯一の工場として同社の強みになっている。
コロナの影響でスーツケース需要が冷え込んだことで、同社も大きなダメージを受けた。22年3月に就任した加来社長は「今を第2創業期に位置付ける。新たな分野や事業に進出することで、予想外の事態に対応できる強い企業へ成長させる」と意気込む。
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