エースは24年春、Z世代向けの新バッグブランド「エッジリンク」を立ち上げる。バッグメーカーとしてのノウハウと、アーバンスポーツやユースカルチャーなど若年層に好まれる文化を落とし込んだ企画を組み合わせ、新規客層の開拓を狙う。第1弾の商品は、東京五輪を機に盛り上がっているスケートボードカルチャーをテーマにしたバッグなどを打ち出す。
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田中庸介マーケティング本部マーケティング部マネージャーは「エースがあまりアプローチできていない客層の一つが若年層。彼らに人気の文化を落とし込んだ新ブランドで新規顧客を開拓するのが狙い」と語る。
ブランド最初のテーマは若者の間で人気が急上昇しているスケボーカルチャー。24年のパリ五輪でさらなる盛り上がりが期待できるジャンルだ。
第1弾商品では五つのシリーズを企画した。バンタンデザイン研究所のスケートボード&デザイン専攻科でスケボーを学ぶ学生から意見を聞いてデザインしたスケボー用リュック「ノートワージー」は、シンプルで動きやすいサイズ感の中に、独自開発のスケボーホルダーや工具などを整理できるポケットなどを付けた。より豪華な仕様のフラッグシップモデルもあり、ニーズに合わせて選べる。
スケーターファッションテイストのリュックやトートバッグなどもあり、こちらは本格的なスケボー仕様のものよりも抑えた価格。通学用バッグなどの需要も期待している。
販路は既存で取引のあるバッグ専門店などに提案しつつ、百貨店やセレクトショップなどでの期間限定店の開催を計画するほか、今までアプローチできていなかった業態の専門店にも広げていく。田中マネージャーは「ブランドのコンセプトは〝Z世代全方位向け〟。スケボーに限らず様々な若者文化に根差した商品を打ち出していきたい」とする。