エースのバッグ&ラゲージブランド「ace.」(エース)のビジネスリュック「ガジェタブル」シリーズの累計販売数が30万個を突破した。ビジネスファッションのカジュアル化やノートパソコンを持ち歩く人の増加を背景に、販売開始から売り上げを好調に伸ばしている。
(高塩夏彦)
同社のビジネスリュックの売り上げが伸び始めたのは11年頃。東日本大震災の際の帰宅の混乱を契機にスニーカー通勤が広まり、ビジネスウェアがカジュアルになり始めたのがきっかけだった。その後も両手で操作するスマートフォンの普及や、コロナ禍以降のテレワークの浸透でパソコンの持ち歩きが増えるなどの社会情勢を追い風に需要が高まっていった。
そうした中、混雑する公共交通機関内でのリュックの持ち方のマナーなどが問題となったのを受けて、同社が18年に販売を始めたのがガジェタブルシリーズだ。
電車内で邪魔にならない薄めのマチや、通常のビジネスバッグのように持てるハンドルなどの、公共性と利便性を重視したデザインが評判となりヒット商品に。素材や一部機能が異なる23バリエーションを販売し、今年5月には累計販売数が30万個を超えた。
発売5周年を記念し、7月30日までace.の公式インスタグラムアカウントで、ガジェタブルシリーズのバッグが当たるキャンペーンも行っている。