ワコールは東京・丸ビル地下1階の直営店を「ア・ディ・ワコール・ザ・ストア丸の内店」として15日に改装オープンした。丸の内OLのライフスタイル変化や東京の玄関口としての立地に合わせ、品揃えや内装を大幅に刷新した。改装後の売り上げ(9月~18年3月)は前年同期比41%増の2億4000万円を計画している。
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同店は02年9月に「アンフィ」として出店し、12年に「アンフィプロシュ」に刷新しながら15年間継続してきた。「卸売り主体だったワコールが小売り事業を始めた翌年、東京都心のオフィス街の真ん中に店を出すという、転機となった存在」(今泉英彦取締役常務執行役員小売事業本部事業本部長)。
出店から15年が経過し、「今の時代に合う店」にするため、ワコールの女性社員と丸ビルを運営する三菱地所プロパティマネジメントの女性社員が協力して、店作りに当たった。改装では、客層の中心となっている30~40代の入りやすさや、その世代の女性が求めるエレガントさやスポーツへの関心の高まりなどを品揃えに反映した。今後、顧客にも店作りや商品企画に参加してもらう。
商品構成は、「アンフィ」ブランドの手頃な価格の可愛くカラフルな下着に、セクシーでエレガント、造形性の高い「サルート」、スポーツブランドの「CW-X」、楽な着用感と造形性のある「ブラジェニック」が加わり、価格の幅や着用シーンを広げた。
内装にはグリーンを多く取り入れた。中央に設置した“リボンツリー”と呼ぶタワーの上にグリーンを飾り、レジの後ろの壁面もグリーンで覆った。また、月ごとにテーマを設定して演出する駅通路側のディスプレーは9月、フラワークリエイターの篠崎恵美さんがグリーンや花にランジェリーを組み合わせた。
ディスプレーのテーマは10月はピンクリボン活動、11月はルームウェア、12月は赤いインナーウェアを予定している。
ア・ディ・ワコール・ザ・ストアは「したぎ、選ぶ。きもち、あがる。」をコンセプトに様々な下着の選び方を提案する直営店として15年4月に立ち上げた。丸の内店が5店目。