セブン&アイ・ホールディングスは、子会社のそごう・西武を9月1日付で、米ファンド、フォートレス・インベストメント・グループに売却する。合わせてセブン・アイが保有するそごう・西武に対する貸付金1656億円のうち、916億円を放棄した。
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セブン&アイはフォートレスにそごう・西武を売却することで22年11月に合意した。当初は23年2月の譲渡完了を予定していたが、交渉が難航して2度の延期を余儀なくされていた。
そごう・西武は23年2月期に4期連続の最終赤字となるなど、厳しい経営が続いており、有利子負債が約3000億円に達する。フォートレスは家電量販店チェーンを運営するヨドバシホールディングスと組み、そごう・西武の再建を進める。ヨドバシは西武池袋本店など首都圏店舗への出店を計画している。