サカイオーベックス 技術力に磨きをかける グループの総合力生かし

2018/09/28 06:00 更新


創業127年、日本の合繊産業の発展とともに技術に磨きをかけてきた

機能加工でノウハウを蓄積 オンリーワンの加工技術も

 染色加工大手のサカイオーベックス(福井)は、今年で創業127年、設立から84年の歴史ある繊維企業だ。日本の合繊産業の発展とともに技術に磨きをかけ、さまざまな素材に対応してノウハウを蓄積してきた。

 中でも得意とするユニフォーム向けでは、多種多様な汚れに対応する「エスメニガード」シリーズや、抗菌防臭、透湿防水など幅広い機能加工のバリエーションを持つ。また、日本のオンリーワン素材で高級婦人服に使われるトリアセテート、車輌内装材に使われるスエード調人工皮革などの染色加工でも強みを持っている。

 大手合繊メーカー、商社からの委託を主軸にしながら、自社でのテキスタイル販売やアパレル製品事業にも力を入れる。14 年には縫製のイタバシニット(東京)を子会社化するなど、積極的なM&A(企業の合併・買収)も実施し、シナジーを追求している。

 また、グループ企業のサカイエルコム(福井)を中心に電子機器・情報システム関連の技術ノウハウを蓄積し、工場の自動化を推進している。

 繊維加工技術を応用し、水産・環境資材などでも実績をあげており、事業フィールドは多彩だ。

エレガントを求めやすい価格で 高コスパ全面に出したカジュアルも

 アパレル製品事業は、自社デザイナー、パタンナーが手掛けるODM(相手先ブランドによる設計・生産)を強化している。売り先の店頭をイメージし、大きく二つのラインを打ち出している。

 一つは20~30代女性向けエレガンスの「エスタリッチ」。価格帯は高めのイメージだが、海外縫製を活用し、価格と価値のバランスに優れたラインとして提案した。生地は〝サステイナブル〟を意識し、天然由来の繊維であるキュプラをメーンに使用。シンプルながらもややモード寄りのデザインで、ウエストを絞ってアクセントを入れたシャープなシルエットのワンピース、布帛のプルオーバーシャツとワイドパンツのセットアップなどを企画した。

 もう一つのライン、「カーモス」は、コストパフォーマンスの高さを全面に出した日常カジュアルウェア。スエットのロングパーカ、カットソーなどベーシックなアイテムを中心に、値ごろな卸価格も提示して仕入れやすい企画を意識した。

高い技術力を持つイタバシニット 感性との融合でこだわりの製品に

 イタバシニットは宮城県気仙沼の自社縫製工場が持つ高い技術力に、サカイオーベックスや国内染工場のこだわり素材を組み合わせ、百貨店やセレクトショップなどのハイエンドなゾーンに向けて製品を提案する。

 この度サカイオーベックスの染色加工の他、綿素材を得意とする他の染色会社とも取り組み、新素材を打ち出した。

 キャリア、カジュアル、セレクトショップの三つのゾーンでアイテムを組み立て、そこに自社の特殊縫製技術を盛り込んだ。刺繍メーカーで取り扱う特殊加工用専用ミシンを備えている事から、縫製と一貫加工で短納期に対応している。

ハイエンドゾーンに向けて製品を提案するイタバシニット

サカイオーベックス株式会社

【本社】〒918-8530 福井市花堂中2丁目15-1

【TEL】0776-36-5800

【URL】http://www.sakaiovex.co.jp

(繊研新聞本紙9月27日付け)



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