「4℃」ブランドを強化 女性の憧れを喚起

2017/04/13 06:28 更新


 4℃ホールディングスグループのエフ・ディ・シィ・プロダクツは今期(18年2月期)、主力「4℃」のブランド力向上や、ブライダル専門店の独自性の追求、成長ブランドの育成、店舗拡大に力を入れ、売上高336億6400万円、営業利益63億6700万円を目指す。

 17年2月期の売上高は331億6600万円(前期比4.0%増)、営業利益59億8000万円(2.6%増)と増収増益となった。好調な「ルリア4℃」「カナル4℃」の出店増が売り上げに貢献した一方、主力の4℃では、ブライダル専門店のMD変更による売り上げ減や、百貨店でのブライダルフェアへの参加取りやめにより、既存店売り上げが3.5%減と6期ぶりに前年割れとなった。

 今期は課題への対策を十分にとり、既存店売り上げ3%増を目指す。ブライダルは昨年、専門店での販売型数を約100型減らしたところ、比較購買の魅力が減少し販売に影響が出た。今年は3月、5月、6月と3回に分けて専門店限定モデルを122型増やして独自性を高める。

 割り引きありきの百貨店のフェアについては、ブランド価値への影響を考慮して引き続き参加を取りやめるが、ブランド独自のフェアを実施することで、消費者にアピールする。 

 下期には、「もう少し上質化、大人化」をキーワードに4℃の店装のプロトタイプを刷新し、商品も連動させる。また、ギフト需要に強みを持つ4℃は、広告や店頭で男性に支持されるビジュアルを採用してきたが、今年から女性の憧れを喚起するイメージも重視していく。

 成長中のルリア4℃は、新規14店に加え、「4℃バッグ」から19店をルリア4℃に切り替えることで計33店を出店する。カナル4℃は2店出す。

 前期、初めて関東圏以外での出店を果たし、既存店売り上げも21%増と好調な郊外型SC向け業態の「メゾンジュエル」は現在6店ある。今後、年商200億~250億円以上の規模の全国のSCへの出店を進め、最終的に50~70店を目指す。

 前期売上高約15億8000万円(30.5%増)と伸びの大きいECは、昨夏から稼働しているブライダル専用サイトの伸びも見込み、今期17億円を目指す。

好調な「カナル4℃」(17年夏展から)


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