《先輩たちの第一楽章》東レ 鈴木花菜さん 開発した水着でレースに出たい

2025/06/27 06:25 更新NEW!


東レ テキスタイル・機能資材開発センター第1開発室 鈴木花菜さん

 入社は18年です。25年に念願だった繊維開発部署へ移り、テキスタイル後加工の開発を担当しています。繊維の開発を希望したのは私自身のアスリートとしての経験を生かしたかったから。子供のころから水泳をやっていて、インターハイや国体に出場したこともあります。大学時代は高分子を研究し、社会人になったらより製品に近いところで仕事をしたいと考えました。水着の素材を東レが作っているのを知り、入社面接では「繊維の製品開発を担当したい」「自分が開発した水着を着てレースに出たい」と夢をアピールし、入社することができました。

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 入社後に配属された炭素繊維のプリプレグ技術部ではゴルフクラブの新規採用につながるなど充実した4年でした。その後はいったん技術を離れ、広報室で社内報を担当しました。

 24年で活動を終えた東レキャンペーンガールの間瀬遥花さんと一緒に工場訪問したのですが、その時見た現場の人たちの目がキラキラしているのが印象的でした。私もチャンスがもらえるなら、繊維の開発がやりたいと改めて思うようになりました。

 現在は、水着用の生地も開発しています。染色や撥水(はっすい)などの加工をテストしていますが、生地との組み合わせも重要で、織物やニットの知識も必要です。テストと同じ結果が、量産品で出ない時はどこを修正するか、壁にぶつかる時もあります。

 うれしさと戸惑いを感じる日々ですが、今も続けている水泳で自分が開発した水着でレースに出る日を楽しみにしています。

 素材・製造・商社面と連動し、新入社員の少し上の先輩たちに仕事のやりがいと面白さを聞きます。

(おわり)



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