19年度百貨店バイヤーズ賞、ベストセラー大賞決まる レディス「アンタイトル」、メンズ「ジョセフ・アブード」

2020/04/01 06:27 更新


 繊研新聞社が主催する19年度百貨店バイヤーズ賞のベストセラー大賞が決まった。百貨店バイヤーからの推薦が最も多かったブランドとして、レディスはフィールズインターナショナルの「アンタイトル」、メンズはオンワード樫山の「ジョセフ・アブード」を選んだ。アンタイトルは16年度以来3年ぶり5回目、ジョセフ・アブードは2年連続で2回目。

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 アンタイトルは95年に発売した百貨店のキャリアゾーンを代表するブランド。社会の変化に応じたキャリアスタイルを提案し続け、今年25周年を迎える。定期的なイベントやフェアを開催して顧客のロイヤルティーを高めるとともに、顧客の声を物作りにも反映してきたことが支持されている。3年前からは「上質を着る」をテーマに掲げ、素材軸での商品訴求を強化してきた。16年秋にはエグゼクティブキャリア向けライン「エッセンシャルクルー」を開始し、上質でコンテンポラリーな通勤スタイルを提案している。19年度は夏から秋への端境期に商品開発と供給体制を整備し、正価販売の比率が向上した。

今年25周年を迎える「アンタイトル」

 ジョセフ・アブードは大人の男性に向けた上質なカジュアルウェア。数年前から企画内容を刷新し、良質な素材にこだわり、糸からオリジナルで開発したオーガニックコットンのシリーズなどが高く支持されている。この間、洋服だけでなく、オリジナル柄によるラグやインテリア雑貨などライフスタイル提案を広げ、19年秋冬に発売したアウトドアテイストの新ライン「マウンテン」も好評だった。同ブランドは米国で誕生し、17年に30周年を迎えた。日本では10年以上前にも襟変化のあるポロシャツがヒットし、カジュアル部門で上位に選ばれていた。

良質な素材にこだわる「ジョセフ・アブード」


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