19~20年秋冬パリ・メンズコレクション 若手のショー相次ぐ

2019/01/17 06:30 更新


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 【パリ=小笠原拓郎】19~20年秋冬パリ・メンズコレクションの初日は、若手ブランドのショーが相次いだ。パリ・メンズ初参加のブランドやパリに復帰するデザイナーのコレクションなど、注目のショーがいっぱい。他都市のコレクションの伸び悩みを尻目に、新たなメンバーを集めてパリが勢いづいている。

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ボリュームエレガンス フミト・ガンリュウ

 2シーズン目となる「フミト・ガンリュウ」が、パリ・メンズにデビューした。白いエナメルのステージに登場したのは、ガンリュウらしいコンセプチュアルなカッティングを生かしたシルエット。ストールを巻いたようなアブストラクトな身頃のジャケット、黒いスーツは身頃の内側からテープを揺らして見せる。チャコールグレーのスーツはきもののように太い袖とボリュームたっぷりのパンツからなる。ダッフルコートやキルティングジャケットもちゃんとしたディテールと作りなのに、極端に大きなシルエットだ。

 コムデギャルソンのグループのときの「ガンリュウ」と比べると、「フミト・ガンリュウ」はストリートの要素は控えめ。よりエレガントな雰囲気が漂う。ただし、パターンメイクの面白さの一方で、バリエーションが少なく、ストーリーが展開していかないもどかしさもある。そのあたりのバランスが充実し、軽やかにストーリーが展開していくと丸龍の実力が生きてくる。

フミト・ガンリュウ

ファスナーで抽象フォルム タカヒロミヤシタザソロイスト

 「タカヒロミヤシタザソロイスト」はフィレンツェや東京でのショーを経て、パリ・メンズに発表の場を移した。秋冬は様々なアイテムがファスナーで解体され、フォルムを変えていくコレクション。テーラードジャケット、ダウンコート、スモーキングジャケット、セーターなどのデコンストラクトデザインだ。ジャケットはショルダー部分をファスナーで開閉してフォルムを変え、そこにハーネス状のパーツを重ねていく。セーターは部分的な編み地の変化とともに、背中部分をファスナーで割ってフォルムを変える。

 モデルたちはその造形フォルムとレイヤードとともに、マスクのようにすっぽりと顔ををかくしてミステリアスなムードを作り出す。かつての宮下はメンズウェアの制約と時代背景を元に、特定の時代にフォーカスするようなデザインが多かった。しかし、今はメンズウェアの制約から自由に不定形のフォルムとバランスの中でデザインしている。服というよりも、服だけではない抽象的な作り方といったらよいのだろうか。それはキャッチーではないけれど、宮下がかつてのデザインからたどり着いた今なのであろう。

タカヒロミヤシタザソロイスト

(写真=catwalking.com)


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