19~20年秋冬NYコレクション きれいな色の組み合わせ広がる

2019/02/13 06:30 更新


 【ニューヨーク=小笠原拓郎、杉本佳子通信員】19~20年秋冬ニューヨーク・コレクションは鮮やかな色を生かしたラインが広がっている。メインとなったのはピンクやオレンジ、グリーンといったきれいな色。ライラック、グレー、パープル、アクアブルーなどの中間色を生かしたコーディネートも目立つ。

(写真=大原広和)

【関連記事】19~20年秋冬NYコレクション「ザ・ロウ」ミニマルに収めた美しさ

 キラキラと光るグリッターが砂に混じりあう三角の会場で、シース・マルジャンが色と布使いを生かしたコレクションを見せた。オレンジ、グリーン、ピンク、パープル、イエロー、鮮やかな色を、カットアウトやバイアス切り替えで重ねていく。ラメにレース、サテン、スパンコール、きらびやかな光沢の素材と透け感にウールの素朴なタッチがコントラストとなる。

 パンツスーツの構築的なラインとランジェリードレスの艶やかさが共存するコレクション。ここ数シーズン、新鮮さに欠けていたシース・マルジャンだが、秋冬はサンダー・ラックらしい柔らかな布使いときれいな色が戻ってきた。

シース・マルジャン

 プラバル・グルンのショー会場には七色の糸がすだれのように揺れている。そこに流れるのは、シタールの音色。自らのオリジンであるネパールやインドといった国を思わせる音と色使いを背景に、カラフルなコレクションを見せた。ウールとキルティングサテンを切り替えたコートやジャケットは、鮮やかな赤やピンクの色使い。たっぷりのフェザー刺繍のドレスやコートは、マルチカラーのフルイドラインで見せる。

 ニューヨーク・コレクションにデビューした頃は、アルトゥザッラと並んでニューヨークのエレガンスを引っ張っていたが、ここ数年、伸び悩んでいる。秋冬は色を強調したが、エレガンスの本質でもあるカッティングで新鮮さを感じさせて欲しい。

プラバル・グルン

続きは繊研新聞・電子版で



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事