ニューヨークブランドの17年プレフォールコレクションに、大きめの花柄が広がっている。クラシックなフェミニン調ではなく、ちょっとくせのあるモチーフや配色が今シーズンの特徴だ。
■トリー・バーチ
「トリー・バーチ」は、ミラノのインテリアデザイナー、ガブリエラ・クレスピからインスピレーションを得た。クレスピがインドに住んでいたことから、インド風の花柄や幾何柄が多く登場する。カラーストーンやビーズ刺繍、ミラーディテールも目立つ。
シルエットはかっちりした構築的なラインと、ボヘミアン気分のソフトなシルエットの両極。靴もインドの雰囲気を入れながら、ゴージャスに仕上げた。オンブレ調の透明のヒール、ファーや竹、ウッドなど、ナチュラル感覚の素材が揃う。
■アリス・アンド・オリビア
「アリス・アンド・オリビア」は、90年代終わりのロックコンサートの楽屋に着想した。花柄やビクトリアン調のディテールといった女の子の好きな要素ををたくさん入れつつ、ロックの気分でまとめる。大きな花の刺繍やプリントを黒地に入れたものが多く、黒のレースの上に花の刺繍、さらにビジューやビーズ、立体的なアップリケを重ねたものもある。レースも重要な素材で、パンツのマチやブラウスのフリルに使うほか、総レースのワイドレッグパンツも見せた。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)