マロニエゲート銀座2・3が15日開業

2017/03/15 06:26 更新


 マロニエゲート(木村透社長)は東京・銀座3丁目に、新商業施設「マロニエゲート銀座2」「マロニエゲート銀座3」を15日にグランドオープンする。

 プランタン銀座が仏プランタンとの商号・商標契約を昨年12月31日で終了したのに伴い、今年1月1日に社名を変更、旧プランタン銀座本館をマロニエゲート2に、プランタン銀座アネックスを同3に全面改装した。

 旧プランタンに比べて顧客対象とMDの幅を広げ、17年度の年間売上高目標(既存のマロニエゲートを除く)は約165億円、年間来館者目標は約566万人で、ともに旧プランタン2館に比べて3%増を見込む。

 従来は消化仕入れ契約が大半だったが、全店舗面積の約9割を定期借家契約に切り替えた。SC型施設だが、引き続き日本百貨店協会に加盟し、服飾雑貨の一部などで「自主編集的な売り場」(木村社長)も設けた。

 「プランタンのDNAを継承しながら、新しく、親しみやすい施設作り」を目指す。店舗数は計123店(マロニエゲート2で114店)で、銀座初出店18店を含む新店32店を導入する。

 中心顧客対象を、従来の20~30代の働く女性に加えて「おしゃれなママ」に広げ、衣料品以外の店舗を服飾雑貨、コスメを中心に増やし、「ライフスタイル提案を強化」した。

 マロニエゲート2(地下2階~地上7階・屋上)は家具・生活雑貨「ニトリ」を従来の6階から5階と合わせた2フロアに増床、1階のコスメゾーンは新店6店を入れて拡大、地下1階には店舗面積412平方メートルの大型コスメ・雑貨店「アインズ&トルペ」を入れた。地下2階は「女性のための美と健康」のフロアとした。

 共用部は正面入口にデジタルサイネージ(電子看板)と生花を組み合わせた「花時計」、2階にSNS(交流サイト)に写真が投稿できるスポットを新設するなどデジタル技術を積極的に取り入れた。

 「おしゃれママのストレスを解消する」ため、通路の幅を10~30センチ広くし、4階にはバギーカーで入れるフィッティングルームも新設した。ママ向けのイベントも積極化し、需要開拓に取り組む。


「施設の新しいシンボル」にする花時計


マロニエゲート銀座2の注目店・フロア

■アルモフィーネブティックニコル

 レディスブランド「ブティックニコル」の衣料を中心に、グループ会社のコンシーズのライフスタイルショップ「クラスカギャラリー&ショップドー」のオリジナル衣料・雑貨も揃える新業態1号店。30~40代のおしゃれママに向けて、オン・オフで着られるカジュアルウェアとライフスタイル雑貨を提案する。

 品揃えは国産のオリジナル衣料が中心。一部、服飾雑貨で「ペリーコ」のシューズやバッグなど旬の仕入れ商品も置く。中心価格はアパレル1万5000円前後、雑貨5000円未満。客単価は約3万円を見込む。初年度売り上げ目標は8000万円。面積は約55平方メートル。


カジュアルウェアを中心に一部、オケージョン対応の服も置く

■神戸シューズ

 日本ケミカルシューズ工業組合(本部神戸市)の地域団体商標「神戸シューズ」の初の直営売り場。地下1階の婦人靴売り場のエスカレーター脇で、壁面棚をエレガンス、フォーマル、デイリーユースの3面で構成し、合成皮革使いを中心とした約120型を扱う。

 神戸シューズの基準を満たす製品を供給する靴メーカー7社が参加、中心価格は7900~8900円。店舗運営は、くつのまちながた神戸が行う。年間売上高は5000万円程度を目指す。将来の出店に向けて検証しつつ、参加企業も増やしていく。ブランド構築とSNS(交流サイト)などを生かした情報発信に努める。


靴売り場のマロニエセレクトに開設された神戸シューズ

■地下2階 スポーツと飲食を集積

 「美と健康」をテーマにした地下2階には、これまで5階にあったスポーツ用品売り場を移設・再編したほか、体の内側からキレイを追求できるフードやサプリを集めた。もともとプランタン銀座時代も女性に特化した売り場として注目され、増収を維持していたが、改装にあたっては好調店の拡張と目玉となる新規店を導入した。

 その一つとなる「ダンスキン」(56平方メートル)は、銀座初出店。ラン、フィットネス、ヨガに適したウェアや日常に使える商品を揃えた。もう一つの注目店は、アシックス初の女性専門店となる「アシックスウィメン」(50平方メートル)。ランやトレーニング用のアパレルを中心に売り場を構成した。


マロニエゲート銀座B2に入った「ダンスキン」



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