クロスC、フェア商品目指し工場巡回

2015/04/10 05:23 更新


 欧米販売をめざし「フェアサプライチェーン」をブランドコンセプトとする「コエ」。立ち上げから半年、同社の全取引先工場を対象に訪問・監査を実施中だ。CSR(企業の社会的責任)を「会社の色」とするため、工場経営者との協調を進めている。

 フェアサプライチェーン監査は現在、同社の取引先工場400のうち70工場超の巡回が済んだ段階。生産チームが実際に工場を巡り、建物、労働環境、法令関係書類をチェックし、B~Dの評価を行っている(A認定は外部機関認定が必要)。法令関連の11書類を見て、このうち7項目は必ずチェック。労働環境も確認する。

 巡回した70工場の認定内訳は、Bが8、Cが50。D認定のうち9工場は取引を停止した。CとD工場には改善を要望し、再監査を必ず行う予定。現在、コエの商品を生産する工場は60弱。デビュー時の約80工場からは絞られたが、今後さらに工場をA、B認定に絞り込んでいく。

 品質とCSR視点の物づくりへの転換は「やってみて初めて難しいことが分かる。ただし、実行していないと欧米では批判の対象になる。曲げずに工場と協調することが大事」と長瀬泰典取締役商品部部長。

 直接、工場に商品部生産チームが訪れ、工場経営者と顔合わせし、CSR調達への賛同、そして法令順守を確認し合う。中国では建築関連や消防での不備が圧倒的に多いことが分かったのも収穫という。ASEAN(東南アジア諸国連合)では、欧米企業と取引している工場は法令順守レベルが高い一方で、法整備が進んでいない国もあり、調達側が基準を提示する必要があるという。

 最も重要なのは、工場経営者の姿勢の確認。経費をかけてCSRに投資する工場とは、互いの事業を成長させる良好な関係を築ける。

 今後は半年で150工場の巡回を目標に、3年間で全400工場の監査を終える。その後は再監査の処理に移る。

 また、欧米のアパレルSPA企業が厳しく監査を行っているというわけではない様子。しかし、公正に生産されたフェア商品を優先して購買する環境は、飲食ではようやく整い始めた感がある。石川社長も「10年後には欧米でフェア商品購入機運がピークになるかもしれない。そのタイミングに向けて我々はフェアを会社の背骨、カンパニーカラーにしていく」とする。

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