ゾゾは3月4日、靴に特化したECモール「ゾゾシューズ」を開設した。同モールは、2月27日から発送を開始した靴のサイズ計測ツール“ゾゾマット”と連動させ、AI(人工知能)による最適なサイズの推奨、靴専用のコンテンツ、靴に特化したUI(ユーザーインターフェイス)を提供するのが特徴。ゾゾタウンでの靴の年間取扱高は現在400億円。「靴の市場規模は1.4兆円と大きい。ゾゾシューズを1000億円以上の靴売り場に育てていきたい」(伊藤正裕取締役兼COO=最高執行責任者)とする。なお、靴におけるPBの開発予定はない。出店メーカーとの協業や共同開発は積極的に進める。
(中村維)
【関連記事】澤田ゾゾ社長兼CEOに聞く㊤ 原点回帰で「みんなのゾゾ」を
ゾゾシューズは、「最もシューズが買いやすい場所」を目指す。現在、100種類の靴の取り扱いがあり、今後シーズン性も加味しながら数百種類単位で対応可能な品揃えを増やす。サイト内では、ゾゾタウンよりも詳細な商品説明やコーディネート提案といったコンテンツがあるほか、フィット感やソールの厚み、滑りにくさといった靴ならではの検索、動画や360度の画像といった機能を順次加えていく。
配布中のゾゾマットは現在71万件の注文数があり、5日までで約8万4000件の計測数があがっている。ゾゾシューズでは、3Dで計測したデータにマッチしたサイズを、各アイテムごとにAIが推奨する。靴のネット販売で最もネックとなるサイズの問題を解決する狙いだ。
会見では、実際にゾゾマットでの計測とゾゾシューズでのマッチングを体験したタレントのマットさんや、ゾゾ社員が登場し、フィット感の良さに言及した。同サービスの開始に伴い、ゾゾマットで計測した消費者を対象に、合計1万足のシューズをプレゼントするキャンペーンを4月15日まで実施する。
同社はカテゴリーごとの強化を進めており、今後もゾゾスーツ、ゾゾシューズに続き、各カテゴリーに特化したサービスを開発していく。「次につながるものも既に手を付けている」という。