ゾゾ PB目標200億円変更せず、生産の課題解消へ

2018/10/31 18:48 更新


 ゾゾ(旧スタートトゥデイ)は10月31日の会見で、PB「ゾゾ」の初年度売り上げ計画である200億円を変更せず、達成を目指すとした。前澤友作社長は、「ビジネススーツの生産が大幅に遅延していて、たいへん申し訳ない。年内に生産に関する課題は解消できる」と語った。

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 PBの4~9月販売額は6億5000万円にとどまった。特にビジネススーツで進捗の遅れが目立っており、受注金額15億4000万円のうちスーツの販売実績は5億4000万円だった。スーツの納期の遅れを発表したことで受注量が減ったことも響いた。

 生産・配送の遅れは、縫製・パターン仕様の自動生成システムと、提携工場のデータ連携の二つの不具合。生産体制が課題となっているため、スマートファクトリーの研究を開始した。本社近くに機械設備と人員を配備し、生産の進捗と品質での不安を解消するのが目的。「内製で研究し、生産での不安を解消してから、商品を販売していく」とした。

 商品購入のための体型計測で必要なゾゾスーツは、新たにスーツなしで体型データ予測が行える技術を開発中。近く導入できる見込みで、期初に配布を予定していた1000万枚は、300万枚程度に抑えられる見込み。予定していたコストよりも30億円分を削減できるため、ゾゾスーツに代わる広告費に充てる。

 ただし、新技術を導入してもゾゾスーツは廃止しないという。海外展開に当たり、様々な体型を測定したり、教師データを取得するためにも維持する。

 PBアイテムを続々投入する中で、注目されている足計測と靴販売については「足サイズ計測は成功している」としており、なるべく早い段階に投入する考えだ。



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