ゼットが販売するテニスウェア「フィラ」25年春夏は「マイ・フラワーズ・ヒア」をテーマに、「育ててきた花が開き、自分の限界を打ち破って挑戦する」といったイメージを出す。25年春夏は6月に販売していた盛夏物を縮小し、SKU(在庫最小管理単位)を約20%削減、収益性の向上を狙う。
(小田茂)
25年春夏のウィメンズは2月向けが「フレッシュ&クリーン」。すっきりとすがすがしいカラーリングを対比させ、接触冷感やUV(紫外線)カット加工などの機能性を付加しながら、レトロな雰囲気を加えて新しい調和を提案する。
3月は「モダンノスタルジア」。春を感じる静けさの中に甘い香りが漂う懐古的なラインナップとする。くすみカラーのライラックやモスグリーンの総柄プリントや無地と柄の切り替えを出す。4月は「スマートブラック」として、黒を取り入れ、クールで洗練された大人の女性のための夏を提案する。軽量で涼やかな素材感を重視し、オリジナルのレースプリントやレース使い、ラメ入りボーダーを用い、部分的にシャーリングを施す。
メンズはウィメンズと連動して、フレッシュ&クリーンやモダンノスタルジアをテーマとした。チーム受注では9月から刺繍ロゴのジャケットとパーカ、ロングパンツを開始する。紺ベースにゴールドのファスナー、黒ベースにシルバーのファスナーなど。
同社の前期(24年3月期)はテニス・バドミントンの売り上げが19%増と好調だった。テニスは15%増で、その中でフィラは6%増。都心店はインバウンド需要も見られるが、テニス人口は横ばいから微減傾向で、コロナ禍明けから回復しているが、流通在庫も増えている。フィラも今期は減収を予想しており、販売効率を重視していく。