21年春夏はフィジカルとデジタルをミックスした、世界初のハイブリッドで開かれたコペンハーゲン・ファッション・ウィーク(CPHFW)だったが、21~22年秋冬は完全デジタルとなった。前回に続きウェブサイトは見やすく、配信されるショーが時間になると次々と上がってくる。ショー直後にはジャーナリストやバイヤーがホストとなり、デザイナーとのライブ映像をリモートで行った。世界のインフルエンサーがプレゼンターになり、ショー直前にリンクをつけた紹介映像をインタグラムストーリーズに投稿する試みも。様々な方法でインタラクティブでエンゲージメントを上げる取り組みをしていた。
(ライター・益井祐)
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デンマークを代表する「ヘンリック・ヴィブスコフ」はパリ・メンズコレクション中にイメージ映像を発表したこともあり、普段のパフォーマンスアートを交えたコンセプチュアルなプレゼンではなく、ランウェースタイルでガーメントにフォーカスした映像を見せた。表情豊かなコレクションで、ランドスケープ柄のジャカードのように、テクスチャーに富んだ素材を使用している。アイシングのかかったカップケーキを思わせるニットドレスなど、フードのモチーフがニットの編み模様やプリントで表現された。
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