若者の消費傾向に新たな動きが出ている。ライフスタイル全般をバランスよく楽しみたいという需要が拡大し、サウナブームやレトロブームといった、生活文化に根差したムーブメントで、関連商品の売り上げも伸びている。小売りの現場では衣食住とカルチャーをトータルで提案する高感度なショップも現れ始めた。
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都会的な生活を送る若者「シティボーイ」をテーマにしたファッション・ライフスタイル雑誌『ポパイ』の町田雄二編集長は最近の高感度な若者像について、「服にバイト代を注ぎ込んで食事は質素みたいな子が減った気がする。衣食住、音楽、映画などをバランスよく知っている子が今のシティボーイでは」と指摘する。一点豪華主義や一つの趣味に特化した消費よりも、生活文化を満遍なく楽しむ動きが活発化しているようだ。