米富繊維 サマーニットを訴求 秋冬偏重型からの脱却を目指す

2023/11/29 06:26 更新


横編みのTシャツタイプ(24年春夏物)

 山形県のニットメーカー、米富繊維は秋冬偏重型の売り上げ構成を変えるため、24年春夏からサマーニットを拡充する。「夏のファッションはTシャツ一辺倒になりがちなので、かつてサマーセーターを訴求してきたニットメーカーとして夏のスタイリングを楽しんでもらえる選択肢を増やしたい」(大江健社長)とアーカイブを活用した提案にも力を入れる。

 21年秋冬物からスタートしたファクトリーブランド「ヨネトミニューベーシック」では程良い肉感の綿のサマーニットを出す。Tシャツタイプでも通常の丸編みではなく、横編みを使っても透けなくて洗えるのが特徴。税抜き1万6000円。シルク100%の強撚糸のサマーニットTシャツ(2万6000円)もある。また、同ブランドの夏の定番になりつつある横編みリブ仕様のパックT(7500円)では製品染めのボーダーを個店の別注対応として強化する。そのほか、藍染めの「ワタナベズ」と協業したアイテムを提案する。藍を薄く淡い色の青で染めた度詰めの綿を使ったセーターやタイダイのTシャツなどを揃える。

 自社のファッションブランド「コーヘン」では、ファンシーヤーンを使ったローゲージのサマーニットベストなど、夏にも着られるアイテムを提案する。



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