やまと 成田空港内の新業態「クラフトギャラリー」好調

2018/10/03 06:25 更新


 やまとは6月に成田空港第1ターミナル内の成田エアポートモールに出店した新業態「やまとクラフトギャラリー」が好調に推移している。アジアや欧米などの外国人客が7割、日本人客が3割程度。130平方メートル強の売り場を生かし、キャリーバッグなど大きな荷物があっても通れる動線を確保し、入店を促している。

 MDは入出国客への「おもてなし」を重視。全国の産地と取引がある生産背景を生かし、国内生産・縫製によるオリジナルきものやゆかた、帯、小物を編集。他の和雑貨店より価格は高めだが、日本の物作りを前面に打ち出すことで買い上げにつなげている。

 特に、合繊服地を法被風に仕上げた「ハッピジャケット」(1万円から)は「毎日売れる」。デニムなどの素材を使った「ユニセックスきもの」(2万5000円から)は男女ともに好評。対丈仕様で、セットのひもを結ぶだけでジャパンスタイルを楽しめる。羽織りはオリジナル商品に加え、ユーズド品を2度洗い・消臭処理後に仕立て直したものも揃え、5000円から品揃え。いずれも洋服の上から羽織れる気軽さが受けている。子供への日本土産に甚平(1万円から)を求める外国人客も多い。小物では久留米絣や片貝木綿、西陣織などのがま口が人気だ。

 各産地も日・英語で紹介し、日本の物作りの魅力を発信している。

 「気候風土が異なる国々のお客様が大半のため、ゆかたや単衣(ひとえ)物も通年で展開し、小物・雑貨でシーズン性を表現している」とチーフデザイナーの長井陽子さん。

日本の物作りによる商品を集積した売り場


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