八木通商は伊ブランド「トラサルディ」の輸入販売を開始する。18年春夏から婦人服のインポートに着手し、18~19年秋冬から本格化する。今月中に八木通商60%、本国40%の出資比率でトラサルディ・ジャパンの設立を予定、18~19年秋冬には東京に旗艦店をオープンする。
トラサルディは、1910年に高級革手袋メーカーとして北イタリアのベルガモで設立された。ウェア、バッグなど幅広いアイテムを開発、73年にはグレイハウンドをロゴに採用。ブランドイメージの発信を強めていった。日本では80年代にライセンスビジネスが活発化したこともあり、40代以上での認知度は高いが、現在、ウェアのインポートはしていない。
ライセンスではキングが婦人服「トゥルー・トラサルディ・スティーレ」を販売しているが、8月末での販売終了を公表している。
八木通商はトラサルディの知名度の高さを生かしつつ、新たなイメージを発信する。ウェアはインポートのみを手がけ、ライセンスは想定していない。「ライセンスの強いイメージを払拭する必要がある」(住吉聡代表取締役専務)と判断しており、本国と協力しながら、MDの修正やデジタルマーケティングの強化に乗り出す。
本国のコレクションをそのまま持ち込むのではなく、「マーケットからのフィードバックを入れながら、もう少しコンテンポラリーな方向」に修正する方針で、35歳の女性をターゲットに設定する。