旧東ドイツでの登山用寝袋を発祥とする「Yeti」
繊維専門商社のヤギはこのほど、デンマークのアウトドア関連用品・アパレルメーカー、ノルディスクおよびノルディスクジャパンとの間で、ダウンアパレルブランド「Yeti」（イエティ）の日本での販売に関するライセンス契約を結んだ。
Yetiは、旧東ドイツでの登山用寝袋を発祥とするブランドで、96年にダウンジャケットの販売を開始した。軽量で保温性の高いダウン商材メーカーとして、欧州を中心に存在感を高めている。ノルディスクは1901年創業のテントメーカーで、テントや寝袋などのギアを販売するほか、05年にYetiを買収した後は、アウトドアとライフスタイルを融合した独自のブランド戦略を推進している。
ヤギは14年に「タトラス」などを販売するリープスアンドバウンズ（現タトラスジャパン）を子会社化、今年6月にはアタッチメントの全株式を取得するなどブランドビジネスを強化している。20年3月期を最終年度とする中期経営計画でも「総合力発揮の強化」を掲げており、今回の契約締結もこの一環。タトラスに続いて、Yetiを取り扱うことで、欧州のダウンアパレルブランドの日本での展開を加速させる。また、ヤギにとって新たな領域であるアウトドア関連事業への進出も推進する。
