「リトゥンアフターワーズ」 イノセントな現代の魔女

2019/11/13 11:00 更新


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 「リトゥンアフターワーズ」(山縣良和)は、東京・上野恩賜公園の竹の台広場の噴水を舞台に20年春夏のファッションショーを行った。同会場で行われた2日間のアートイベント「ウエノイエス2019フローティングノマド(浮遊遊動民)」のメインコンテンツで、ショーを行うのは2年ぶり。19年春夏から発表している三部作「現代の魔女」の集大成を、メインテーマに関連させて見せた。

 暗闇に赤いライトが差し込み、噴水の中央を黒いビニールをかぶったモデルが歩いて来る。その演出は魔女の世界だが、コレクションそのものはイノセントなムード。ラッフルでボリュームを出したトップにドロワーズ、頭からフリル仕立てのチュールが掛かる。オーガンディなど透明感のある素材をふんだんに使ったエレガンスの一方で、もこもこの量感の小さなケダモノのようなコスチュームも登場する。

エレガンスも感じさせるバランスで

 オーバーサイズのチェック柄ベストには、小さめのチェック柄の七分丈パンツを合わせ、ギンガムチェックの生地を裂いて編んだビッグサイズのカプリーヌをかぶる。その量感やギンガムチェックの使い方は「コムデギャルソン」へのオマージュを感じさせる。しかし、コムデギャルソンほどの重厚感はなく、山縣らしい童話の世界で軽やかに見せる。また、製作の過程で残った生地をパッチワークしたコートをまとったモデルも登場し、環境に配慮する姿勢も見せる。

 フィナーレは「イムジン河」が流れ、モデルたちがさまざまな風呂敷包みを担いで噴水の中央を渡り歩く。様々な装いで多様性を表現しながら、ピュアな気持ちに立ち返るようなコレクションとなった。

雲の生き物なども加わり、多様性を感じさせる演出

(須田渉美)


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