ワークマン 環境に優しいPBを強化 秋冬は新たに5型を販売

2023/08/22 17:00 更新


 ワークマンはサステイナビリティー(持続可能性)を経営上の重要課題と考え、地球環境への負荷が少ない事業を推進している。素材メーカーと組んで今春、環境に優しい生地を使ったPB「グリーンテック」を発売。バナナの皮やコーヒーかすを利用した繊維を用い、今春夏はパンツやベストなど4型を販売して好評だ。今秋冬はGジャンとデニムのオーバーオールなど新作5型を販売し、アウトドアでも使える機能性と街中で着られるデザイン性を訴求。サステイナブルPBの売り上げは24年3月期210億円(前期比21.3%増)を見込んでおり、来期は270億を目指す。

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 同社はサステイナブル事業で①既存製品を値上げせず、消費者に価格転嫁しない形でサステイナブル製品に置き換える②アパレル製品の廃棄量を減らすため製品寿命を平均5年に延ばす③各製品の生産時に実際の需要予測より少なく生産して余らせない④売れ残った季節商品は廃棄せず、翌年も定価で売り切る⑤30年までにPBの5割をサステイナブル製品にする――の五つを原則として取り組んでいる。

 PBのグリーンテックでは環境に配慮した四つの素材を使用。農薬で37%、化学肥料22%、水21%を削減して生産したBCI(ベターコットンイニシアチブ)コットン、コーヒーかすを再利用したデニム、バナナの実と皮の繊維を再利用したデニム、染色工程で水と化学薬品の使用量を削減した国産デニムを使い、今秋冬は5型を企画した。キャンプでも使える防融性を備え、裏起毛加工を施したウォーム仕様で、街中で普段使いできるデザインの商品として打ち出す。

好評なPB「グリーンテック」

 UV(紫外線)カット機能と伸縮性を備えたデニムのGジャンが税込み2900円、ピンクやオレンジのオーバーオール3900円、スリム、ワイド、レギュラーから選べるデニムパンツ2500円を販売する。

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