ワークマンは、アウトドア系人気ユーチューバーが企画した本格仕様のアウトドアや旅行用リュックを開発した。ソロキャンパーや、バックパックで日本中を回る旅のプロのこだわりを形にした商品で、価格は従来品より高めの設定ながら機能を重視したPBとして打ち出す。8月上旬から全店で販売を始め、初年度はアウトドア用5万点、旅行用4万点を販売する計画だ。
(河邑陽子)
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元々、同社でヘルメットや工具、作業靴、着替えを入れる作業用大型バッグは根強い需要のある定番商品。5年前から増えている一般客にもバッグが好評で、雨の日用に開発した大容量のワーク向け防水バッグシリーズが、バイクやアウトドア用でヒット。超軽量撥水(はっすい)リュックも人気で、この5年間、バッグの売り上げは毎年、前年比50%増の伸びを続けている。需要の高まりを受け、今回はキャンプや旅の専門家で、同社製品を愛用し、ネットで発信している商品開発アンバサダー2人と組んで新商品を開発。その分野の第1人者の提案を全面採用した本格的なリュック作りに挑戦した。
ソロキャンパーの〝ねこまる〟さんは、チャンネル登録者が11万人以上いるユーチューバー。「キャンプに使えるリュックがほしい」と、撥水性が高く、大容量で約30リットル入り、収納が多いリュックを企画した。
外側に大小四つのファスナー付きポケット、両サイドにも傘や水筒用ポケットがあり、別売りの2種類のサコッシュも着脱でき、小分け収納が可能。ロールトップタイプで荷物の出し入れがしやすく、底の部分にテントや寝袋、いすを取り付けられるドローコード付き。耐久撥水加工「ディアマジック・ダイレクト」を施したカーキと茶のほか、耐水圧1万ミリメートルの防水合皮製の黒いビジネス用もあり、3900円。
一方、年間300日、旅をするユーチューバー〝うめの〟さんが企画したのは、約40リットル収納できるフルオープンタイプの旅行用バックパック。肩とウエストのベルトで固定でき、ウエストベルトは着脱可能。ポケットは外側上部と中央部、ウエストベルトの左右など8個あり、別売りのサコッシュ2種類も貴重品用に背中側などに装着でき、収納に便利。カーキと茶があり、耐久撥水加工済みで4900円。
旅行用は作業現場でも需要があると見て、2年目は両商品とも大幅に増産する予定。一般客向けPBバッグは今後も拡充し、売り上げを拡大する計画だ。