米ウールリッチ、欧州企業と合併

2016/12/08 06:17 更新


 米ウールリッチ(ペンシルベニア州)は11月29日、アウターウェアのグローバルブランド「ウールリッチ・ジョン・リッチ&ブロス」の独占販売代理店を所有するウールリッチヨーロッパ(伊、ボローニャ)と合併し、新本社ウールリッチインターナショナルをロンドンに設立した。

 新会社の資本金や出資比率は7日現在、未発表。会長にクリスティーナ・キャロリ氏、CEO(最高経営責任者)にパオロ・コリナルデシ氏が就任した。今後はロンドンを拠点にニューヨーク、ペンシルベニア、ボローニャ、ミラノの各オフィスで事業を推進、20年には年間売上高を16年比で1・6倍の3億㌦、従業員数を1・7倍の500人に増やす計画。

 当面の戦略として、①ウールリッチ・ジョン・リッチ&ブロスの製品開発②グローバルマーケティングプランの策定③リテール開発の強化④Eコマースの促進⑤中国語圏における成長⑥米国で最も古い毛織工場のひとつであるウールンミルにおける米国生産の強化──を掲げた。

 日本市場は「世界で最も小売りチェーンや独立店舗の質に優れている」と評価し、さらにブランド力の強化を目指す。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事