WGSN 未来をテーマにしたイベントをアジア初開催

2017/07/19 04:20 更新


 世界最大のトレンド情報発信・分析企業、WGSN(英・ロンドン)は14日、アジアで初めてとなる〝未来〟をテーマにした有料イベント「フューチャーズ」を香港で開いた。有力百貨店、ショッピングモール、アパレル企業、SPA(製造小売業)、商社、ホテル関連などの幹部、部長クラス中心に100人以上が参加した。

 WGSNは世界に約6500社の顧客を持つ。主要な拠点はロンドン、ニューヨーク、香港、サンパウロなどにあり、90カ国以上から様々なトレンド情報を集め、分析し、2年以上先のトレンド予測情報などをインターネットを通じて発信する。日本では伊藤忠ファッションシステムと業務提携し、顧客開拓を進めている。

 3年前からフューチャーズの前身となるイベントをロンドンや豪・メルボルン、ニューヨークなどで開催。昨年からフューチャーズに統一してブランディングし、事業拡大する。強みの欧米に加え、香港オフィスが管轄するアジア・太平洋地区でも顧客が増えていることや「WGSNのスペシャリストとの直接対話、顧客同士がつながる場にしたい」(ポール・コックスヒルグローバル・チーフ・マーケティング・オフィサー)と香港で開いた。

 フューチャーズは1日かけて、「未来のブランド」「未来のつながり」のように未来をテーマにしたほか消費者、ファッションビジネス、小売り、活発な生き方、移動手段、考える手法など様々な切り口で各専門家が講演、パネルディスカッションも開かれた。近々サンパウロで開催し、11月には南アフリカ共和国のケープタウン、18年には中東で開く予定。「今後中国、南アジアなどにも拡大し、フューチャーズを含めたWGSNの事業を世界に広げる」戦略だ。

(高田淳史)

「未来」をテーマに香港で開かれた「フューチャーズ」




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