W&Dインベストメントと八木通商 「ストラスブルゴ」運営のリデアとスポンサー契約 新会社で事業継続

2020/11/17 21:00 更新


 W&Dインベストメントデザイン(W&DiD)と八木通商は、11月17日付で東京地方裁判所に民事再生手続き開始を申し立てたリデア(東京、石原秀樹社長)との間で、スポンサー契約を締結した。裁判所の許可を条件に、今後、スポンサー2社による新会社がリデアの事業を譲り受け、新生リデアとして再出発する。

 セレクトショップ「ストラスブルゴ」の運営や、海外ブランドの小売り・卸売りにより業容を拡大してきたリデアだが、過去数年にわたる積極的な出店戦略と海外子会社への投資、過剰仕入れに伴う収益力の悪化、海外ブランドとの強いネットワークを持つ田島淳滋前社長の急逝に加え、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて業績が悪化し、民事再生の申請に至った。

 W&DiDの田口敬二郎代表は、「リデアの富裕層をきっちり囲い込んでいるビジネスモデルは稀有。リデアが元々持つ店舗や運営力、商品には大きな問題はないと思っている。過剰仕入れや財務面の課題は我々の持つノウハウを導入する。さらに、ハイエンドな海外ブランドの導入や育成にノウハウのある八木通商と組むことで、課題がクリアになる」としてスポンサー契約に至ったと話す。富裕層ビジネスでの新たなチャンスも見込めるとみる。

 新会社の社名は未定だが、リデアが展開するブランや屋号、店舗、社員は承継する。

 W&Dインベストメントデザインはワールドグループのワールドインベストメントネットワークと日本政策投資銀行が共同出資するファンド運用会社。リデアの案件はヒロフ、ユアサンクチュアリに続く3件目。



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