《視点》理念から仕組みへ

2026/08/20 06:23 更新NEW!


 環境省、経済産業省、消費者庁が「サステナブルファッション・パートナー制度」を創設した。衣服の企画、生産、販売、着用、回収、廃棄まで、企業や団体、学校、自治体などの連携を促す。サステイブルファッションは理念を掲げる段階から、実践する段階へ移りつつある。

 企業によるリユース、リペア、リサイクルなどの取り組みは広がってきた。一方、個々の取り組みが業界全体の仕組みとしてつながっているとは言い難い。作って売るだけでなく、着終えた後までをどう循環させるか。企業単独では解決しにくい課題も多い。

 今回の制度が目指すのは、その「つなぐ」役割だろう。政府は30年度までに、家庭から廃棄される衣類の量を20年度比25%削減する目標を掲げる。達成には、回収、再利用、次の製品につなげる仕組みが欠かせない。

 問われるのは取り組みの数ではなく、その成果である。企業も制度への参加だけで満足せず、自社の強みを生かして循環の輪をどう広げるかを考えてほしい。理念を仕組みに変えてこそ、持続可能なファッションは根付くのではないか。

(樹)



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