デパ地下と呼ばれる食料品、ラグジュアリーなどの特選ゾーン、化粧品は、自他ともに認める百貨店の強みの売り場だ。部門では外商がある。加えて「催事」が百貨店の新たな強みの一つに育つかもしれない。そう思わせるほど、最近の催事の集客力は高い。
とりわけ人気が高いのが北海道展だ。全国の百貨店を対象にした本紙のアンケート調査でも、各百貨店の売上高1位の催事は、断トツで北海道展だった。続いて、正式名称はさまざまだが、全国うまいもの大会やバレンタイン企画が上位を占めた。これらの食物販催事が過去最高売上高を更新したとの話もよく聞く。
アニメやマンガ、ゲームなどのIP(知的財産)コンテンツや、芋(いも)フェスなどアイテム特化型の新規催事も増えている。催事重視が今の流れだが、催事場は不採算売り場と言われていた時期もある。当時は、婦人服大市やアイテム特化型のセールなどが頻繁に開催されていた。こうした廉売催事は今、ほとんど見かけない。
主要な食物販催事がすべて過去最高売上高を更新した地方百貨店がある。聞くと、物産催事の取りまとめ業者などに任せるのではなく、いずれも自前で企画し、バイヤーが客の声を聞きながら商品開拓を進めているという。手間をかけて改善を繰り返しているからこそ、人気が衰えない。強みは、磨くことで生まれる。
