《視点》魅力を伝える工夫

2026/05/14 06:23 更新NEW!


 新大阪駅で待ち時間を潰していると、定期的に「待っていました」と言わんばかりに行列ができ、お目当ての物が購入されていく。焼きたての「りくろーおじさん」のチーズケーキが買われる光景だ。

 独特のふわふわの食感と自然な甘さ、香りがいい。少し前にテレビ番組で取り上げられ、大阪府内にしか店舗がないことを知った。鮮度をはじめとした本来の味を届けることが難しいからだそうで、そのこだわりに感心させられた。

 食品ほどではないが、アパレルも鮮度が大切な商材だ。トレンドも鮮度だが、作り立てを届けるという意味では、食品のようにはいかない。素材が揃っていたとしても商品を欲しがる人の近く、しかも1カ所でサッと調理(作り上げる)するのは難しい。

 それでも最近は、物作りの背景やその一部を、店作りに工夫して伝えようとするブランドが増えたように感じる。作り立ては届けられなくても、魅力をもっと身近に感じてもらうための工夫はいろいろとできる。国産に限らず、独自の魅力を備えるブランドにはこうしたアプローチに期待したい。

(畔)



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