《視点》つぼの話

2025/09/03 06:23 更新NEW!


 服飾専門学校1年生にウェブで業界の講話をする機会を頂いた。講話の最後にインフルエンサーのひろゆきさんが話していた「つぼの話」をさせてもらった。

 ある教授が授業で大きなつぼを教壇に置き、大きな岩を入れ、次に小石を詰める。そして「つぼはいっぱいか」と学生に問う。学生が「はい」と答えると、今度は砂を詰め込む。「もういっぱいか」と聞き、「いっぱいだ」と言われると今度は水を注いだ。ここでついにつぼはいっぱいになった。

 ここで得られる教訓は「詰め込もうと思えば詰め込める」ではない。「最初の大きな岩は最初にしか入らない」である。大きな岩は「人生で本当に大切にしていること」を指す。それは家族や健康、将来の夢かもしれない。小石や砂、水は仕事の細事や日常の雑務などだ。それらに時間を奪われてしまうと、本当に大事なことに手を付けられなくなってしまう。

 今就職活動をしている学生もいれば、夏休み明けに就活に入る学生も多いだろう。自分の大きな岩は何なのか。それを考え、実りある就職活動になることを心から祈る。

(森)



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