《視点》金運への期待

2025/01/24 06:23 更新NEW!


 財布はデザインや機能性、価格で選ばれることが多い。一方で、お金を入れて持ち運ぶ道具であり、金運にまつわるジンクスや縁起担ぎが色や形、買うタイミングまで左右することがある。

 キャッシュレス化が進み、小型財布が人気を集める一方、長財布も根強く売れている。中身の整理整頓がしやすいという実用的な理由もあるが、紙幣を折らずにしまうことで金運アップが期待できるという説もある。服と同様、使い込んでくたびれたら買い替えるが、ボロボロの財布を使い続けると金運が下がるという言い伝えがあったりする。

 数年前には複数の吉日が重なる日を目安に財布を買うと良いという開運日ブームがあった。開運日当日を中心に売り上げが大幅に伸びる現象が起きた。現在では、開運日前後の売り上げは平常時よりは高いが、ブームは下火になりつつある。

 諸説、内容は多種多様だが、一貫して共通するのは金運を上げたいという消費者心理だ。機能性やデザイン性を向上させることはもちろん重要だが、財布を買うことに、金運への期待を抱かせる施策は今後も必要であり続けるだろう。

(朗)



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