《視点》多様化に売り場は

2024/12/13 06:23 更新


 消費者の購買動向やライフスタイルの変化で、より多様化が進んでいる。アパレルはヤングやキャリア、ミセスなど年齢軸から、シーンやテイスト別、ユニセックスをうたったり、「年代軸の対象を設定しない」ブランドが増えてきた。

 年齢によってサイズ感や購入できる価格が変わるため、課題は残るが、選ぶのは消費者。ワンサイズでシルエットを楽しむような工夫や一定の中心客層を設定してイメージを打ち出すブランドもある。

 売り場を見ると、構成はこれまでの年齢軸からあまり変わっていない。多層階では下からヤング、キャリア、ミセスと上階に上がる。雑貨平場を上階に置くなど新しい動きもあるが、まだまだだ。これでは多様な打ち出しや幅広い年齢層に向けた提案を新規客に見てもらえない。

 上層階の既存ミセス対象のブランドが1階で期間限定店を出したところ、認知度が上がり、新規客が増えたという。一定の年齢軸は必要だと思うが、消費者の購買動向の変化やニーズに合わせて売り場構成を見直す時期ではないか。

(伸)



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