カルビーのポテトチップス「堅あげポテト」にはまり、ついつい会社帰りに買ってしまう。店頭で「鬼旨ブラックペッパー」「海老(えび)塩にんにく」など新しい味を見つけるたびに試しに買ってみる。だが結局シンプルな「うすしお味」が個人的には一番おいしいと感じる。
ラーメンもシンプルなしょうゆを食べることが多い。若い時にはこってりした豚骨ラーメンを好んで食べていたが、今は年をとったこともあり、ほとんど選ばなくなった。食べ物以外も同じようにシンプルでベーシック、飽きの来ないものを好むようになってきた。
だが、なぜかファッションだけはちょっと違う。もともとアバンギャルドな服を着るわけではないが、シンプル過ぎるものは選ばない。ヘタウマなイラストがプリントされたTシャツや珍しい素材のシャツ、ちょっとディテールの凝ったアウターなどを買うことが多い。取材をしていても、やたらとポケットが多いものなどギミックの利いたデザインにひかれることが多い。
結局、自己主張したいのだろう。だからと言って派手な格好をしたいわけでもない。一見シンプルで飽きの来ないデザインに見える服であっても、他人と被らない、ちょっとした個性を求めたくなる。だから、完全に自己満足なのだが、一点物の古着やカスタマイズできるオーダースーツを買いたくなってしまう。