先日、レディスブランドで男性販売員から接客を受けた際「嫌ではないですか」と聞かれて驚いた。
10年以上前だが、商業施設のテナントでレディスブランドの販売員をしていたことがある。10、20代女性をターゲットにした手頃な価格帯のブランドだった。可愛い服で愛着があった。
シフト上、3~4時間ほど1人で店を回す時間がある。特にその時間は、万引き、クレーム、盗撮をいかに回避するかが重要課題だった。悪質な万引きや盗撮は、スタッフ1人体制の時間を狙ってくるからだ。
その時痛感したのは、男性販売員が1人でもいてほしいということ。何かあった時、バックヤードから男性が出てくるとガラッと態度を変えるクレーマーを何度も見た。男性が働いているというだけで近寄ってこなくなる可能性も高い。
「全く嫌ではありません。どうか末永く働いてください」と、気にする男性販売員に言ってしまった。あなたのおかげで、安心して働いている人がいるかもしれない。
(坂)