約5年間の私の推し活は、推しが目標としていた東京ドームのライブで幕を閉じた。このアイドルグループが圧巻なのはステージに立ったときだ。メンバーの個性が爆発するだけでなく、楽曲やダンスで一体感が出る。メンバーが作詞した楽曲も多く、悩みながらもがきながら成長していく歌詞や、全身全霊でパフォーマンスする姿は尊い。
頑張っている姿を見ると応援したくなるのはなぜだろうか。今年も尾州産地の若手社員を対象とした人材育成事業「マテセンスクール」が始まった。今年度は4人が参加し、座学や実習を通して来年3月までにオリジナル生地を製作する。
昨年度は就業後の時間から夜遅くまで一生懸命学ぶ様子を見た。普段の仕事と両立させながらの受講は大変だろうと思う。限られた時間の中で自分の作りたいものをどれだけ表現できるか。ぎりぎりまで柄作りに苦労したという参加者もいた。
完成した生地の発表で、互いをたたえ合う姿は可能性と希望にあふれていてまぶしい。繊維業の次代を担う若い世代を、記者という立場で応援したいと切に思う。
（坂）
