スポーツ用品メーカーの22年度業績は好決算がずらっと並んだ。総じて11~23%の増収となり、ラケットスポーツ主力のヨネックスは44%も増収した。過去最高の売上高や営業利益も相次いだ。
スポーツ市場が急速に回復しており、コロナで特に低迷した室内競技の改善も進んだ。スポーツ用品メーカーは海外売上高比率が高い企業が多く、円安による業績の押し上げ効果も大きかった。ミズノでは売上高2120億円のうち、87億円の為替効果があったという。
そのため、各社とも海外売上高の伸びが目立った。ヨネックスはアジア、北米、欧州とも60%台と驚くべき増収になっている。
海外では各社とも特にアジア諸国に注目している。今後さらに経済発展が見込まれ、人口が増加し、所得水準も上がり、スポーツもより盛んになるからだ。
日本は少子化、人口減少で市場拡大が難しいため、まだ低い欧米でのシェアを高めながら、アジア地区での成長性に期待しているところが多い。
(茂)