《視点》ショッパーの余韻

2023/05/09 06:23 更新


 新しい眼鏡を買った。仕事の日は着けられないようなへんてこな形だ。特殊なレンズの加工が必要だったため、後日取りに行くと、保冷機能が付いたバッグに入れて渡してくれた。新しくなったショッパーで、「よかったらお弁当入れにでも使ってください」とのこと。デザインもシンプルにロゴのみで可愛い。おまけが付いてきたようで、うれしかった。

 機嫌よく帰る途中、昔はショッパーをバッグ代わりにしていたことを思い出した。ショッパーを持ち歩くことがトレンドだった時代。お気に入りや人気のブランドのものは、自慢げに持ち歩いたものだ。いまだに大事なものは取ってある。

 今はサステイナブル(持続可能な)の観点で、ショッパー自体がバッグ化してきている。リユースできる頑丈な素材、布製のトートバッグが増えた。何かと使えるのでありがたい。

 大事な買い物であればあるほど、ショッパーは「ここで買い物をした」という余韻をじわじわと味わわせてくれる。廃止したり、有料にしたりするブランドもあるが、工夫次第で店舗での体験価値をより高めてくれるものだと感じている。

(音)



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