《視点》若い女性に必須の「影響力」

2020/10/21 06:23 更新


 10代と20代女性への取材機会があり、服を取り巻く日常が聞けた。まとまる話ではないが、コラムに落とし込んでおく。

 中学生女子。「気分と天気で購入する服は変わる。店をたくさん巡って見比べ、海外アーティストスナップも気にして、自分好みを見つけています」

 10代大学生。「いろんな店を回って服を買っている。今は服しか見ていないし、ミーハー、ガーリー、ちょっととがったカジュアルにもチャレンジしたい。店は年齢もジャンルも関係なく回っています」

 デジタルネイティブなのに、リアル店をしっかり巡るという。服を友達と和気あいあいと話して試着し、鏡を見つめて、頭からつま先まで可愛さを追求し、自撮りしてSNSに上げる姿は、実にほほ笑ましく、可愛らしい。学校内でも影響がありそうだ。

 もう1人は20代半ば。帰国子女で留学もして3カ国語が話せるため、有名IT企業に就職したが、辞めて自身の服ブランドを立ち上げた。「自身の影響力を使って、今できることをしたいと決めた。やりたいのはライフスタイルへの共感。語学力はいつでも生きる」

 デジタルの発達で世界が縮まり、貪欲(どんよく)に情報を取る一方で、インフルエンス力を高めることが、女性の持つ魅力になったようだ。

(疋)



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