《視点》テナント支援措置を

2020/03/27 06:23 更新


 「このまま来店客の大幅減状態が続いたらもたない。せめて最低保証賃料の引き下げとか、ディベロッパーにはなんらかのテナント支援措置をとってもらいたい」と切実に訴えるのは、ある地方専門店経営者。新型コロナウイルス感染症の拡大が続き、不特定多数が集まる商業施設は敬遠されて集客力が大幅に落ちている。感染していても発症せず、自覚症状のない人からも感染が広がるところが厄介で、いつになったら終息するのか先の見通しが全く立たないのが経営不安を増幅する。

 先に感染が拡大した香港では、すでに大型モールなどのテナント賃料引き下げが実施されている。異常な売り上げ減少で、資金力のない小売業や飲食店などのテナントに廃業の波が広がれば、モールそのものの存続にもかかわる可能性があるからだ。

 飽和状態から淘汰(とうた)の時代に入った日本のSC業界。ECが勢いを増す中、コロナ感染症が終息したあと、競合SCと顔ぶれの変わらない大手テナント専門店ばかりが並ぶSCに顧客は戻ってくるだろうか。

(青)



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