《視点》キャンペーン

2020/02/05 06:15 更新


 JR名古屋高島屋の「アムール・デュ・ショコラ」はバレンタイン催事で売り上げ日本一を続けている。知り合いに聞くと、コツコツと毎月お金をためて、期間中に50万円を購入するつわものもいるとか。耳を疑ったが、フロアの混雑や開店前の長蛇の列を見るとあり得る話に思う。

 全日本菓子協会によると、チョコレートの市場規模は03年に4125億円だったのが、18年には5370億円まで増えた。18年の1世帯当たりのチョコレート支出額は2月が1537円。低い月の4倍以上だ。購買に直結するイベントになっている。

 取材先のアパレル企業が「ファッション業界は購買につながるイベントが下手」と話していた。都心ではコレクションやファッションショーもあるが、認知度が低かったり、何かと敷居が高かったりする。

 例えば業界を挙げて「この1カ月は1年で最もおしゃれをしよう」といったシンプルなキャンペーンを年1回でも出来ないか。服が売れないと言われている昨今、知恵を絞ってバレンタインのような一大イベントを生み出して欲しい。

(森)



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