《視点》サッカー・ワールドカップ

2018/07/13 06:22 更新


 予想以上というか、意外に盛り上がったサッカー・ワールドカップ。日本代表チームの予選突破、決勝トーナメント進出もあり、夜遅くまで観戦した人が多かったのでは。日本代表は「過去最高年齢の〝おっさんジャパン〟」とやゆされたが、これまでの経験を生かし、年齢に負けないトレーニングを積んで、過去最高の8位内を目指した。

 しかし、サッカー用品商戦は代表監督の交代や選手選出の遅れもあり、当初から盛り上がりに欠け、「過去大会の半分以下の売れ行き」というスポーツ専門店もあった。日本代表が勝ち進むに連れて、後半からは少しは挽回(ばんかい)したようだ。

 企業社会でも労働人口の減少から、女性や高齢者の活躍が期待されている。スポーツでは若手に選手交代すればいいが、企業では既存の高年代社員にもさらに活躍を期待したいところ。過去の経験を生かして若手を盛り立てながら、現代の情報・技術にもキャッチアップして、結果・業績を出せる人材だ。年齢を重ねるとモチベーションの維持が難しい面もあるが、日本代表のように自己研鑽(けんさん)はやはり大切だと考えさせられた。

(茂)



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