久々に家の書棚の整理をしたら、しばらく辞書、レシピ本、旅行やグルメのガイド本などを開いていないことに気づく。何でもかんでもネットで調べたり、インスタグラムのマッピングを参考にしたりしているからだ。聞けば、周りの友人も似たような状況だという。
しかし、グルメやレシピの書籍を全く買っていないわけではない。お気に入りの著者のフィルターを通したもの、特定のジャンルに特化したマニアックな本は、取り寄せてでも持ちたいし、頻度は下がっても見返すし、一部は切り抜いて保管もする。
ネットは、多くの情報を比較しやすい分、正しい情報、気に入った情報を取捨選択するのが大変で、口コミの高評価やアクセス数が多いからといって、自分に合っているとは限らない。
新聞もネットと競合する。繊研新聞も電子版があるが、紙媒体もある以上、読者から紙で読みたい、手元に残しておきたいと思われるよう、速報性、正確性はもとより、深掘りした記事を書かなければいけないと気が引き締まる。(裕)